
CLD
センターロック ディスクハブ。ロード、グラベル、MTB、ツーリングを問わない、ホワイトインダストリーズで最も人気のあるハブです。
- Weight
- 280g (rear)
- Rear
- QR 135 · 12 x 142
- Holes
- 24 · 28 · 32 · 36
01
Brand
White IndustriesPetaluma, California · Since 1978
ホワイトインダストリーズ(White Industries)は、1978年にダグ・ホワイト(Doug White)がカリフォルニア州マリン郡インバネス(Inverness)の自宅の空き部屋で始めた自転車パーツメーカーです。最初の製品はズボンの裾がチェーンに巻き込まれないよう留めるベルクロバンド、ペガーズ(Peggers)で、10年近く唯一の製品でした。
1980年代末、ミシンをフライス盤に替えたことでホワイトインダストリーズは機械工場になりました。今はペタルマ(Petaluma)で、ダグの息子アレック・ホワイト(Alec White)が代表兼設計者、エンジニアとして会社を率い、20人を超えるスタッフがハブ、クランク、チェーンリング、BB、ヘッドセット、フリーホイールを自社で加工・組み立てています。

Machined in Petaluma
ペタルマの工場は、オフィス、在庫室、そしてフライス盤とCNCが休みなく動く生産現場に分かれています。フリーハブボディの歯を刻むブローチ盤は切削油が降り注ぐきつい持ち場なので、ダグとアレックも含めて皆が交代で担当してきました。2018年にザ・ラダビスト(The Radavist)が訪れたときの印象も、全員が手を貸す工場というものでした。
新しい機械を入れる前に、まず今の工程を見直します。そうして4台の機械を経ていたフリーハブボディは1台で済むようになり、繰り返し作業はロボットアームに任せ、人は人のほうが得意な仕事をします。お客様からの問い合わせには必ず人が答える、というのもアレックの原則です。

アレックは会社のやり方を、適応するか消えるか、と一言で表します。50年近く業界の変化に合わせながらも、シンプルで直して使える構造は手放しませんでした。

クランクはアルミの角材から何工程もかけて削り出します。ハブシェルとBBは15年前から同じ機械が穴あけと刻印をしています。

アルマイトをかけるパーツはすべて先に研磨します。そうすることで色と仕上がりが均一になります。ロゴは機械で刻印してからアルマイトをかけます。

ベアリングはエンデューロのシールドカートリッジを使い、交換部品とベアリング圧入キットを別売しています。長く乗り、整備し直して使うパーツです。
Anodized Coloursハブ・BBはブラック、ブルー、ゴールド、パープル、ポリッシュシルバー。クランクキャップ、チェーンリングナット、ヘッドセットは製品ごとにカラー構成が異なります


Founder · Doug White
機械工から自転車店のメカニック、フレームビルダーを経て、パーツづくりへ。
ダグ・ホワイトは1960年代末、サンフランシスコ空港のユナイテッド航空で機械工として働き始めました。1970年にマリン郡へ移ってカレッジ・オブ・マリンの最初の工業技術課程に入り、そこで生涯の仲間となるクレイグ・ミッチェル(Craig Mitchell)と出会います。1971年にはクレイグの後を継いでフェアファックスのサンシャイン・バイシクル・センターで働き、自転車業界に入りました。
1972年には客のフィル・ブラウンとブラウン・アンド・ホワイト・サイクルズ(Brown & White Cycles)を立ち上げてフレームを30本ほど作り、1976年にはインバネスのトレイルを走るために20インチホイールのマウンテンバイクを自作しました。同じ年、クレイグは同じ治具でチャーリー・ケリー(Charlie Kelly)の26インチMTBフレームを作っています。
ダグは公式には引退していますが、今も工場に来て機械のプログラミングや修理をしています。4歳から工場で育ったアレックは代表兼設計者、エンジニアとして、父の機械への愛と細部へのこだわりを受け継いでいます。
White Industries, Where We StartedWhite Industries
The Range
ハブからヘッドセットまで、同じ工場で同じ原則で作ったパーツたち。
ロードからMTBまで最も人気のセンターロック ディスクハブ。フリーハブ5種。
6ボルトローター用のディスクハブ。MTB、グラベル、ツーリング。
リムブレーキのロードとグラベル用の軽量ハブ。
1992年のTiハブを受け継ぐクラシックハブ。ロード、ツーリング、クラシックMTB。
ブロンプトン4速用ハブ。小径ホイールの高い張力に合わせたフランジ。
イタリアのクラシックなトラックハブの姿を受け継ぐハイフランジハブ。
アームとスピンドルを組み合わせ、ロード、グラベル、アドベンチャー、MTBに合わせるクランク。
スクエアテーパーBBのロードクランクとシングルスピード用ENOクランク。
可変ボルトサークルでインナーを自由に替えられる2xチェーンリング。
会社を救ったシングルスピード用フリーホイールと偏心ハブENO。
24・29・30mmスピンドル用のネジ式・圧入式BB。
刻印後にアルマイトをかけるアルミヘッドセット。ステンレスのアンギュラコンタクトベアリング。
02
Hubs
CLD · XMR · T11 · MI5Titanium freehub, 48T engagement
1992年、ホワイトインダストリーズは約260gのTiカセットリアハブを発表しました。当時最軽量のリアハブで、しなりやすかったサスペンションフォークのために太いアクスルを使ったトラッカーフロントハブも同時に登場しました。その設計は30年間ほとんど変わらず、今のハブたちがその構造を受け継いでいます。
リアハブのシェルは6061-T6アルミ、フリーハブボディは6/4チタンです。48Tのドライブリングにステンレスの板バネ付き鋼製ポール3つが7.5°ごとにかみ合い、エンデューロのシールドベアリング4つが軸を支えます。
フリーハブボディは6/4チタンです。歯はブローチ盤が歯付きの棒をリングの中に引き通して一度に刻みます。
48Tの鋼製ドライブリングとポール3つ。素早くかみ合いながらもシンプルな構造なので長持ちし、整備も簡単です。
シマノHG 8〜12速、マイクロスプライン、スラムXD・XDR、カンパニョーロ9〜12速、カンパニョーロN3W・エカル。ボディを替えるだけで別のドライブトレインに対応します。
QRとスルーアクスルはアクスルキットで交換できます。エンデューロXD-15セラミックベアリングへのアップグレードも可能です。

センターロック ディスクハブ。ロード、グラベル、MTB、ツーリングを問わない、ホワイトインダストリーズで最も人気のあるハブです。

ISO 6ボルトローター用のディスクハブ。ハイフランジのクラシックな姿で、MTB、グラベル、ツーリングに合います。

リムブレーキのロード、オールロード、グラベル用の軽量ハブ。ディスクハブと同じフリーハブ構造を使います。

1992年のTiハブの直系。軽さとすっきりした姿で、ロード、グラベル、ツーリング、クラシックMTBに幅広く合います。

ブロンプトン4速用ハブ。小径ホイールの高いスポーク張力に合わせてフランジ形状を見直しました。

ハイフランジ、高光沢、窓抜きのフランジ、ブロンズのアクスルナット。カップ・アンド・コーン式の調整にエンデューロのベアリングを組み合わせました。
Boost · Super Boost · Frontブラック、ブルー、ゴールド、パープル、ポリッシュシルバー





Hubs to Wheels
ホワイトインダストリーズは自社ハブで組んだ完組ホイールも作っています。2023年にはオレゴン州ユージーンのホイールブランド、ロルフ・プリマ(Rolf Prima)とアストラル・サイクリング(Astral Cycling)を買収し、両社は今もそれぞれのブランドとして運営されています。
ルビワークショップでは、フレームのアクスル規格、ローター方式、ドライブトレインに合わせてハブを選び、リムとスポークを合わせてホイールを組みます。ブロンプトンや小径車にはMETハブをおすすめします。
03
Cranks
R30 · G30 · M30 · A3030mm spindle, 2024-T365 aluminum
MR30クランクは米国産2024-T365アルミの角材を何工程もかけて削り出します。クランクアームも30mmスピンドルも、ペタルマで加工、仕上げ、組み立てを行います。
工場の一角には、ダグが10年ほど前にテイラー・ギターズ(Taylor Guitars)から買い取ったロボットがあります。しばらく使い道がありませんでしたが、MR30クランクの登場とともにダグ自らプログラムしてクランクアームを研磨させるようになりました。以前手で研磨していたスタッフが、今はこのロボットを動かしています。

ロード、オールロード、エンデュランス、グラベル。大手ブランドのロードクランクをそのまま置き換えられる狭いQファクター。

ロードのチェーンラインにMTBアームを組み合わせ、Qファクターとチェーンステーとの余裕を広げました。

文字どおりホワイトインダストリーズのMTBクランク。68・73mmと86・92mmのBBシェルに対応します。

73mmのBBシェルと狭いチェーンステーを持つグラベル・ツーリングフレームのための組み合わせ。

Square Taper · Road & ENO
シンプルで丈夫、整備しやすいスクエアテーパークランクも作り続けています。ロードクランクはVBCの2xチェーンリング用、ENOクランクは1x TSRチェーンリングとシングルスピード用です。
クラシックロードやツーリング、シングルスピードMTBなどスクエアテーパーBBの自転車に合い、5色から選べます。
04
Freewheels · Chainrings · Bottom Brackets
ENO · VBC · BBSingle speed saved the company
1991年にシマノXTRが登場すると、ホワイトインダストリーズは1978年の創業以来はじめて廃業を心配しました。会社を救ったのは、シングルスピード用フリーホイールと、それを受け入れたシングルスピードMTBのコミュニティでした。この頃にENOフリーホイールと偏心ハブENOが生まれ、ホワイトインダストリーズは今もシングルスピードのパーツを作っています。
チェーンリングとBBも同じ工場で削り出します。VBCチェーンリングはボルトサークルを変えてアウター1枚に複数のインナーを合わせ、BBはエンデューロのベアリングで24・29・30mmスピンドルを受けます。

シングル16〜22T、ダブル16/18・16/19・17/19・20/22。ポールは熱処理したS7工具鋼、ドライバーは4130鋼で、分解して使い続けられます。

ENO偏心ハブはアクスルを回して前後20mm動かし、チェーンの張りを調整します。縦型エンドのフレームもシングルスピードや固定ギアに変えられます。

可変ボルトサークル(Variable Bolt Circle)。アウター1枚にインナーを5種まで合わせ、クランクを替えずにギア比を変えられます。
ホワイトインダストリーズ30mmスピンドルクランク専用の1xチェーンリング。オフセットリングの向きで3つのチェーンラインを選べます。
24mmホローテックII、29mmスラムDUB、30mmスピンドル。68・73mmシェル、ステンレスのアンギュラコンタクトまたはXD-15セラミックベアリング。30mmでペア83g。
外付け・内蔵のT47、圧入式PF86/92、クラシックなスクエアテーパーBBまで。同じ工場で削り出し、エンデューロのベアリングを使います。
Freewheels · Chainrings · BBブラック、ブルー、ゴールド、ピンク、パープル、シルバーほか




05
Headsets
EC · ZS · ISEngraved, then anodized
2018年にザ・ラダビストがペタルマを訪れたとき、出たばかりのヘッドセットはアレックが最初から率いた製品でした。6061-T6アルミのカップを削り、ロゴを機械で刻印してからアルマイトをかけ、エンデューロのステンレス・アンギュラコンタクトベアリングを使います。
外付けカップ(EC)、ゼロスタック(ZS)、インテグラル(IS)の3方式でEC34、EC37、EC44、ZS44、ZS56、IS41、IS52を組み合わせます。スプリットクラウンレースなので工具なしで取り付けでき、ブラック、ブルー、ゴールド、ポリッシュシルバー、パープル、レッド、ステルスブラックから選べます。
06
Fit Guide
ハブはブレーキ方式、アクスル規格、ローター方式を、クランクはBBシェル幅、希望のチェーンライン、Qファクターをまず確認してください。数値はホワイトインダストリーズの公式技術情報に基づいています。
Hubs重量はリアハブ
| モデル | ブレーキ | フロントアクスル | リアアクスル | ローター | 駆動 | 重量 | 用途 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| T11 | リム | QR 100 | QR 130 · 135 | - | HG・XD/XDR・カンパニョーロ | 248g | ロード、オールロード、グラベル |
| MI5 | リム | QR 100 | QR 130 · 135 | - | HGほか | 272g | ロード、グラベル、ツーリング、クラシックMTB |
| CLD | ディスク | QR 100 · 12 x 100 · 15 x 110 | QR 135 · 12 x 142 | センターロック | フリーハブ5種 | 280g | ロード、グラベル、MTB、ツーリング |
| XMR | ディスク | 12 x 100 · 15 x 110 | QR 135 · 12 x 142 | 6ボルト | フリーハブ5種 | 256g | MTB、グラベル、ロード、ツーリング |
| CLD+ Boost | ディスク | 12 x 110 · 15 x 110 | 12 x 148 | センターロック | フリーハブ5種 | - | ブーストMTB、グラベル |
| XMR+ Boost | ディスク | 12 x 110 · 15 x 110 | 12 x 148 | 6ボルト | フリーハブ5種 | - | ブーストMTB、グラベル |
| C157 Super Boost | ディスク | - | 12 x 157 | センターロック | フリーハブ | - | トレイル、エンデューロ |
| ENO | リム・ディスク | - | ボルトオン 130・135、12 x 142 | 6ボルト(Disc) | フリーホイール・固定コグ | 388g (Disc) | シングルスピード、固定ギア、シティ |
| Track | リム・ブレーキなし | 9 x 100 | 10 x 120 | - | 固定・フリップフロップ | 293g | トラック、固定ギア |
| MET | リム | QR 74 | QR 112 | - | ブロンプトン4速 | 227g | ブロンプトン4速 P・C・Tライン |
30mm Spindle Cranks重量はスピンドル込み
| モデル | クランクアーム | スピンドル | Qファクター | 1xチェーンライン | 2xチェーンライン | BBシェル | 重量 |
|---|---|---|---|---|---|---|---|
| R30 · Road | R30ロードアーム | R30ロードスピンドル | 158.5mm | 46.5mm | 45mm | 68 · 86mm | 560g (170mm) |
| G30 · Gravel | M30 MTBアーム | R30ロードスピンドル | 171mm | 46.5mm | 45mm | 68 · 86mm | 570g (175mm) |
| A30 · Adventure | R30ロードアーム | M30 MTBスピンドル | 163.5mm | 49mm | 47.5mm | 68 · 73 · 86 · 92mm | 565g (170mm) |
| M30 · Mountain | M30 MTBアーム | M30 MTBスピンドル | 176mm | 49mm | 47.5mm | 68 · 73 · 86 · 92mm | 575g (175mm) |
1xチェーンラインは3mmオフセットリングを内向きに付けた場合の値で、オフセットなしのリングならR30・G30は49.5mm、M30・A30は52mm(ブースト)になります。外側ベアリング幅(OBW)はR30・G30が91mm、M30・A30が96mm(±1mm)です。ルビワークショップでフレーム規格を確認し、ハブ、クランク、BB、チェーンリングの組み合わせをご提案します。
07
Story
1978 ~ 2026Inverness to Petaluma
2台のミシンで裾バンドを作っていた空き部屋から、20人を超える人が働くペタルマの工場まで。多くのパーツメーカーが消えた50年近い歳月の中で、ホワイトインダストリーズは変化に適応しながらも自ら削り出すやり方を守ってきました。


フェアファックスのサンシャイン・バイシクル・センターで働き、ダグが自転車業界に入ります。
インバネスのトレイルを走るため、20インチホイールのMTBを自作します。
自宅の空き部屋で2台のミシンを使い、裾バンドのペガーズを作ってホワイトインダストリーズが始まります。ラレーやシュウィンにも納品しました。
ミシンをフライス盤に替え、ノバトに移ってチタンスピンドルのシールドBBとリンボ・スパイダーを発表します。
シマノXTRの登場で、はじめて廃業を心配します。
当時最軽量だった260gのTiカセットリアハブとトラッカーフロントハブを発表。今のハブの原点です。
ENOフリーホイールと偏心ハブが、シングルスピードブームとともに会社を救います。
アレックが率いたヘッドセットを発表。ザ・ラダビストがペタルマ工場を訪れます。
オレゴンのホイールブランド、ロルフ・プリマとアストラル・サイクリングを買収します。


08 · Showroom
刻印、研磨、アルマイトの質感は実物を見てこそわかります。ルビワークショップでホワイトインダストリーズのパーツを直接ご覧いただき、フレーム規格と乗り方に合うハブとクランクの構成を一緒に決めましょう。ホイール組みやカスタムビルドのご相談も承ります。
For Dealers
ホワイトインダストリーズの韓国公式ディストリビューターはルビカンパニーです。お取り扱いと取引条件については、ルビカンパニーのB2Bチャネルであるルビサプライにお問い合わせください。